債務者名義の土地や工場があるからといって回収できるとは限らない

2018年10月31日(水)

債務者名義の土地や工場があっても抵当が入っている

債権回収が困難になってから、債務者の財産を調査するということはよくあります。

 

そのとき、「債務者名義の土地や工場が見つかりました」なんて言われることは、よくあります。

 

ただ、その土地や工場から回収することが困難であることが多いです。

その理由は、すでに金融機関等の優先債権者が抵当権を登記していることがほとんどだからです。

 

ただ、優先債権者が払ってくれるような事例もないわけではない

しかしながら、諦めるのは、まだ早いといえます。

たとえば、工場に抵当権があったとしても、金融機関は、強制執行されたら困るわけです。

 

だって、債務者から工場を奪ってしまったら、破産するしかないですからね。

 

そのため、(とくに、そのときだけ資金繰りに苦しんでいる企業であれば)優先債権者である金融機関等が代わりにお金を払ってくれるようなこともあります。(そんな事例が多いわけではないですが・・・)

 

さまざまな手段があるということのご紹介でした。

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