不動産の強制執行はどのくらい面倒なのか(3)

2019年06月01日(土)

前回の続きです。

不動産の強制執行はどのくらい面倒なのか(1)

不動産の強制執行はどのくらい面倒なのか(2)

 

東京地方裁判所の場合は、次のページに、書式を用意してくれています。

http://www.courts.go.jp/tokyo/saiban/minzi_section21/hudousan_mousitate/index.html

 

ただ、そうはいっても、かなり細かい記載が要求されているように思いますので、書式の解説をしていきます。

 

まずは不動産登記を取得することから始める

http://www.courts.go.jp/tokyo/vcms_lf/fks_hu-mou01b_77.pdf

まず、いろいろ書くことはありますが、3枚め以降が、細かくてわからないのではないかと思います。

 

この記載は、何を見たらよいかというと、「全部事項証明書」とよばれる、不動産登記なのです。

 

これを見て、書き写すだけで、3ページ目以降の担保の情報は、簡単に入力できるのです。

 

ややこしいのは利息計算

ややこしいのは、利息計算です。

執行のときには、そこまでの利息を具体的に計算して算出しなければならないのです。

 

実は、利息の計算は、闇の深い世界でしてですね・・・

うるう年のとき、どう計算するのかなど、非常に悩ましいのです。

 

だからこそ、ソフトウェアごとに、算出する計算式も異なっていて、出てくる結果も違ったりするのです。

 

そういう場合、とりあえず、なんでもよいので、自分に有利なものを出してみるというのも、一つの手段だとは思います。

ただ、不安なかたは、弁護士に依頼されるのが望ましいとは思います。

 

弁護士 杉浦智彦

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